ワキガの切開法
切開法は、有効的なワキガの治療方法として昔から行われ、今でも多くの治療方法として人気がある方法です。
脇の下を約5センチほど切開して皮膚を反転させ、皮下組織に存在するアポクリン腺を1つ1つ医師が目視で確認し、切除をしていく方法です。
ワキガの臭いの原因は、脇下の皮下組織にあるこのアポクリン腺という汗腺から出る汗になります。この汗と皮膚上にある常在菌、雑菌、皮脂などが混ざり、あの不快な臭いが発生するのです。
ワキガの人は通常よりもこのアポクリン腺の量が多いと言われています。
量の多いアポクリン腺を切除することにより、ワキガを治療していきます。
アポクリン腺を直接、医師が目視で取り除くことから、確実にワキガ治療に効果があり、重度のワキガの人にも有効的な治療方法です。
一般の医療機関である皮膚科や形成外科、そして美容外科クリニックなどで受けることができ、症状次第では保険適用が可能な治療方法です。
切開法の流れ
切開法は、まずは症状などの確認を医師が行い、カウンセリングによって切開箇所や手術の説明などを受けます。
そして、手術当日は切開部分をマーキングし、局所麻酔を行ったあと該当部分の皮下組織を切開していきます。
手術の時間は1時間~1時間半ほどで、切開部分は縫合を行います。
術後は出血や腫れなどもあるので、ガーゼなどで止血をし患部を固定します。
約3日後にガーゼを外して患部を確認し、7日後に抜糸を行います。
ここでようやく患部を水に濡らすことが可能です。
1か月後、3か月後とクリニックによって患部の確認を行っていきます。
メスを使う手術方法なので、ダウンタイムが発生します。
腫れや傷口がふさがってくるまでに数週間~1か月。完全に傷が落ち着くまでには3~6か月ほどかかります。
ワキガの効果があらわれるのは、患部が回復をする約3か月後からです。
切開法の治療費用
切開方法の治療費用は、自由診療であれば20~40万円ほどになります。
一方、保険適用であれば約5万円ほどになります。
保険適用を受けられるのは、保険適用が可能な医療機関にて、医師からワキガであると診断された場合のみになります。
一般の医療機関である皮膚科や形成外科、そして最近では美容外科クリニックでも保険対応を行っているところもあります。
切開法の注意点
切開法は、ワキガの治療手術でとても有効な方法として行われてきました。
軽度のワキガであれば他のメスを使わない方法もありますが、重度となればこの切開法が最も有効になります。
ですが、アポクリン腺は再生力が高いため、切開手術でアポクリン腺を取り除いたとしても再発してしまう恐れもあります。